「翔べ!イカロス」
作詞 高木郁乃
作曲・編曲 吉田ゐさお
Drums 山下政人

6弦Acoustic & Electric Guitar

天野清継
12弦Acoustic Guitar & Additional Protools 中脇雅裕
Keyboards&Region Conduct 吉田ゐさお
Recording 松岡義昭
Mixing ZAK

 「ギューン」というか「ファーッ」というか、空気の流れみたいな音がありますけれど、これって元々は天野氏の、Electric Guitarの音だったんです。エディットを重ねて行くうちに、こんな風になった訳です。曲全体に対してのインプロビゼーション(*1)と、単音スケール(*2)のロングトーンを切りキザみ、混ぜ合わせ、ずらしながら、和音を構成しています。なかなか面白い響きしているでしょ!?(またバラしちゃったっ!)

 今回ベースも作者による打ち込みです。ゴースト(*3)まで細かく表現していますが、一箇所ズレています(笑)。(ライブメンバー小川氏の指摘による)まぁ、音楽的には合っていると思いますけど・・・。作者は特にドラム、ベースを打ち込む時は、クオンタイズ(*4)をかけないので、こういった微妙なズレが生じますが、逆に音楽に緊張感を生み出しているとも言えるでしょう。がはは。どこか解りますか?

こういう事を言うべきなのかどうか解りませんが、原曲はこれよりもずっとテンポが遅く、キーも低く設定してありました。それは相方の要望で、現在のテンポとキーになったのです。しかし、テンポ+6、キー+3と言うのは今まで例がなく、「変わった」というよりも「違う物になった」という正直な感想でありました。だからこのアレンジが「違う」と言っているのではなく、そうした様々な選択肢の中から、正しいひとつを選んで行く作業を、この「あすなろ」ほど吟味できた作品は、今迄なかったんじゃないだろうかと。その裏で、ボツを余儀なくされたアレンジも、当然少なくない。決して真直ぐに進んで結論に達しているのではなく、様々な枝葉を確認した上で、ひとつの結論を出しているのであります。そりゃあ締切にまにあうわけないでしょ。

(*1)インプロビゼーション・・・[improvisation]即興演奏。アドリブ。「俺―できないから!」
(*2)スケール・・・[scale]音階。「インターの―間違ってない?」
(*3)ゴースト・・・[ghost](幽霊の意)規則性を認め難い振動による音。非常に短時間でその性質をはっきり知覚できない音。演奏者がリズムを整える目的で無意識に演奏される噪音。記譜されることは稀。「君!―が気になるよ」
(*4)クオンタイズ・・・[quantiz]シーケンスサーにリアルタイム入力した際の、発音タイミングのズレを補正する機能。「ちょっと―しないと使えないんじゃないの?」