| 「夢見る頃は過ぎても」 | ||
| 作詞 | : | 高木郁乃 |
| 作曲・編曲 | : | 吉田ゐさお |
| Drums | : | 山下政人 |
| 口笛 | : | 高木郁乃 |
| Additional Protools | : | 中脇雅裕 |
| Acoustic Guitar,Keyboards & Region Conduct | : | 吉田ゐさお |
| Recording | : | 松岡義昭、吉田ゐさお |
| Mixing | : | 杉山勇司 |
巷ポップスのアレンジで頻繁に見かける、不用意なサビリフ(*1)での転調。とても無意味です。音楽的プロセス、詩的プロセスを経て、初めてその必然性が生まれる訳ですよ。ですから作家は、そんな小手先のギミックに走らず、歌手の声質、特性を良く熟知し、正しく調設定をするべきだと思います。
まぁそんな訳で、さっそく不用意に転調してみました(笑)。サビ前のリタルダンド(*2)ってのも最近のポップスでは、あまり見受けられなくなりましたねぇ。そういう意味ではベースも居ないし、なかなか趣きのある、良いアレンジができたんじゃないかと思います。自分で言うのもなんですが。
実際、今まで色んな楽器、音をキザんで参りましたが、ひとつだけ手を掛けないでいた物がありました。それはご承知の通り「歌」なんですが。どういう訳でしょうか、この、神の領域とでも申しましょうか、それをやっちゃうと倫理に反すると、そんな気がしてならなかったんですよ。ところが、この曲のインターリュード(*3)で、どうしても「毎日スキーにあけぇ・ぇぇぇ・ぇぇ・ぇ・ぇぇ・ぇぇぇ暮れぇー」と、見事にキザまれた歌が、頭の中に響いて参りまして。で、とうとう手を掛けてしまった訳であります。まぁ自分では、それでも地味にやったつもりで居たんですが、杉山氏のMIXは許してはくれなかった。「毎日スキーにあけぇ・ぇぇぇ・ぇぇ・ぇ・ぇぇ・ぇぇぇ暮れぇー」と。かなりのボリューム。
(*1)サビリフ・・・サビのリフレインの事。一節が終わり、再び同じ句、曲節を繰り返し演奏する部分。ほとんどのアレンジャーが無闇に盛り上げようとする箇所。「やっぱり―は転調しようか」
(*2) リタルダンド・・・[ritardando(伊)]次第に遅く演奏する。「―して終わってみる?」
(*3)インターリュード・・・[interlude]間奏。間奏曲。「後でシンセ入れるから―はおとなしくしてろよ!」